アール・デコというのはスタイルであります。
いつ、誰が始めたというものでなく、19世紀の東洋趣味やアーツ&クラフト,エジプシャン他発掘趣味に端を発したモダンデザインの流れともいえるでしょう。
ですからアール・デコという言葉自体が当初は無く、単にモダンデザインと扱われていました。
1925年、グランパレで行われた『アール・デコ展』を転機としてそれ迄の流行だったアール・ヌーボーは一夜にして色あせてしまいます。
それまでの装飾から解放され、現代のモダンデザインへと連なる機能的で直線美と均一な弧を描く図形的な曲線へ取って代わります。
それは美術工芸にとどまらず、建築から文字のロゴや日用品迄幅広く影響します。
アメリカの乗用車台数は千九百十九年の670万台から1929年の10年間で2310万台へと急増します。
これらの大量生産品にもアール・デコのスタイルは取り入れられます。
又、オリンピックの映画を撮ったレニ・リューヘンシュタールや絵画のタマラ・ド・レンピッカなどの時代を象徴する女性たちの作品や生き方もアール・デコの時代が生んだものであり、彼女たちはアール・デコの女ともいえるでしょう。
それまでいなかった既成の価値観にとらわれず、男と対等に渡り合う、短髪で、時に男装の麗人すらいます。
つまりアール・デコとはただの流行のデザインでなく、人の生き方迄含んだスタイルだったのです。
そんなスタイルは世界に発信され、日本での様々なデザインとともに自立した女性を生んでいきました。
こうして席巻したスタイルでしたが終わりを見ることになります。
それは戦争でした。
世界を席巻したスタイルは世界を襲った戦争にかき消されてしまいます。
戦後もモダンデザインは生み出され、女性の自立の流れも続きました。
しかし、アール・デコというスタイルを持ったものとは違うものです。
アール・デコというスタイルを持った自立した女性と、経済と意識だけ自立した女性には違いがあると思うのです。
そのスタイルを言葉で説明するのは難しいことですが、自分だけのことではなく世界を変えてやろうという気概を感じます。
アール・デコのジュエリーが今のお洋服にはあわせられても、中身の人間を選んでしまうところがあるのはこうしたところにあるように思います。

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